『告白』 上白石萌音 2017年 レビュー

この曲

『 告白 』は、2017年4月28日に配信開始された 上白石萌音 最初の オリジナルソングです。

前年にはファーストアルバム『chouchou(シュシュ)』を発売しているが、これは好きな曲を集めたカバーアルバムであった。(chouchouはフランス語の「おきにいり」の意味)

chouchouはAamazon Musicや Apple Musicの会員には無料で配信されており、各トップページで大きく扱われるなど、上白石萌音の歌のプロモーション的な色彩が強かった。

そして、今回の「告白」は、2017年7月12日に予定している初オリジナルアルバムを予告する意味での先行配信となっている。

プロデュース、作詞、作曲は、秦基博である。



「告白」は、上白石にとって初のオリジナルソングで、なおかつ秦が初めてプロデュースに挑戦した楽曲だ。秦が女性アーティストに詞を提供するのも、今回が初の試み。

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秦基博はこれまでも花澤香菜などの女性アーティストにも曲を提供しているが、1曲まるごとというのははじめてらしい。

曲調は、まさに秦基博本人が歌っている姿が想像できるような爽やかさで、歌詞だけは完全に上白石萌音(女性)向けである。

好きな人に想いを告げられずにいる少女の揺れる心を散りゆく花と重ね合わせ、情緒性豊かに描写.絵画的なイメージが目に浮かぶ歌詞が深い余韻を残す。上白石の透明感あふれる歌声がこの上なく引き立つ、みずみずしい青春ソングに仕上がっている。

(iTunes Store)

「告白」の世界

曲のヒロインは、想っている相手に打ち明けられないまま、桜の季節を迎え、はらはら散る花びらを眺め、静かに恋の終わりを知るという曲である。

とはいえ、あなたを想って「こんなにも苦しい日があった」とか、「あんなに愛しい人がいたことも」とか、「幾度季節を越えたとしてもこの傷跡を抱えたまま」とか、片思いの相手に対してにしてはヒロインの想いは深刻なようである。

散る花びらがサクラということを考えても、この歌は初恋の人との別れの歌ではなく、これからの新しい生活の始まりの歌だというのは間違いないだろう。

アレンジもそんな先への希望を表すような作りになっている。

ぼくの好みは次の段落で書くけど、やっぱり歌がうまいんだろうな、メロディーがどう、歌詞がどう、という前にすごく説得力のある曲に仕上がっている。



ぼくの聴きたい萌音さんの歌

ぼくには、この曲は一人称の恋の歌であって、恋愛の歌では無い、というところがちょっと物足りない。

というのは、前作chouchouでは結構ヘビーな歌詞も歌っており、その世界と歌声に魅せられていたぼくとしては、えらく若返った世界観に正直ちょっと戸惑ってしまうのである。

上白石萌音は現在19歳である。

この年齢で、この曲であれば正直、年齢ぎりぎりか、ぎり遅いぐらいではないだろうか。

正直、妹の上白石萌歌さんが歌ってもいいぐらいに想います。

それでは、どういう曲がぼくが聴きたいのかを考えると、女性の実年齢より大部大人の歌である。

ぼくだけの癖(へき)なのかもしれないけど、歌のうまい若い女性にはちょっと背伸びをしすぎたぐらいの曲を期待してしまう。

そういう意味では、前作chouchouはピタリと合っており、今でも3日と空けずにこのアルバムを聴きつづけている。

逆に、生理的に受け付けないのは、実年齢より随分年下の気持ちを歌詞にして歌うシンガーソングライター。

セールス上、しょうがないのかな。

でも、例えば30近いのに高校生の片思いの気持ちを歌われたりすると、正直かなり引いてしまいます。

7月発売のアルバムでは、もっとシチュエーション豊かな曲で構成されているといいな、と心から思っています。

これだけ、歌がうまいんだから。

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 ちなみにこの曲は、Apple Musicで会員向けに無料で配信されています。

また下記Amazonのリンクから、30秒間の試聴と曲購入ができます。アルバムを待ちきれない人はどうぞ。


2017年7月11日 NHK『うたコン』に上白石萌音が出演し、告白を熱唱しました。

その時の様子を記事にしていますので、見逃した方はどうぞ