週刊現代 8/18・25号 石破茂を応援する青木幹雄の目論見
負けてからが勝負の青木幹雄
竹下派の参院議員を自民党総裁選で石破茂支持にまわさせた青木幹雄だが、本気で石破氏が総裁選に勝てるとは思っていない。
青木が石破支持を表明したのは次の理由があると思われる。
- 前回の選挙で、青木の息子が石破茂に世話になった。そのお礼。
- 来年の参院選後の政局を見据えて
1番目はえげつないですね。
すでに引退した青木氏が自分の息子を手伝ってくれた石破氏に義理を返すなんて、今の時代でもあるんですね。
2番目の来年の参院選挙は、前回自民党が大勝しているだけに議席を減らすのは確実とみられている。そしてその減らし方次第、総裁選の負け方次第では、石破を頭にしてその後の自民党のキャスティングボードを握れると考えているのではないだろうか。
それでなくても大派閥の殆どが安倍支持を表明している現在、同じく安倍支持で埋もれてしまうよりもカケに出たのだろう。
安倍が順当に3選されても『支持率が落ちれば、お前を替える』とブラフをかけ続けれて、(反旗を翻した)参議院竹下派も干し上げを防ぐ見通しも持っている。
また、岸田派の古賀誠や、石原派の山﨑拓とも頻繁に会っているという青木氏、2派の一部と合流して勢力図を塗り替える野心があるのかもしれない。
ただし、担いだ石破氏が大敗した場合は、完全に干されてしまう危険性もあるんだけどね。