HeHOです。
今回は石破茂さんの話です。
読者の方がいつ目にするか分かりませんので、記事を書いている時期の安倍政権をカンタンに説明します。
自民党議員の度重なる不祥事で、都議会選で惨敗し、安倍政権支持率も危険水域水準近くまで急落しています。
その原因の一つになった加計問題ですが、問題が大きくなった原因は「石破茂」と「規制改革の挙証責任」にあると思っています。
それをこれから書いていきます。
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加計問題へ 前川の言い分
まず文科省の元事務次官 前川がメディアに出てこなければ、加計問題がこれほど大きくならなかったことは間違いないでしょう。
そして彼の言い分は、安倍首相がお友達を優遇した、というものではなく「閣議決定された石破4条件を証明しないまま規制に穴を開けた」ということが根本にある。
つまり前川は、石破4条件の挙証責任は内閣府にある、と言っているわけである。
ここ、大事なんで覚えておいてくださいね。
挙証責任って言うと、難しそうですが、簡単に言うとどちらが証拠を示す必要があるのか、ということです。
規制緩和の挙証責任はどこにあるのか?
まずは規制改革についての挙証責任はどこにあるのか、という一般的な話です。
規制改革の話ですから、規制をしている担当官庁なのか、規制に風穴を開ける内閣府なのかということです。
裁判でも証明責任を負う方が圧倒的に不利なのですが、規制改革においてもがどちらにあるかで結論は大きく違ってきます。
この挙証責任がどこにあるかを担当大臣が記者会見で明確に述べていますので、まずは一読ください。
(石破国家戦略特別区域担当大臣記者会見要旨
日時 平成27 年1月27 日(火)16:59~17:03
場所 首相官邸ロビー)問:
日経新聞の松尾です。総理指示で農林水産或いは観光などについて、実現できる
方向で対応して欲しいということですが、各省難航している部分もあると思います
が、それについて今後どのように対応していきますでしょうか。石破大臣:
なぜそれができないのかという挙証責任は各省にあるものでございます。そこに
ついて得心のいく説明がされるかどうかということであって、各省ともそれをやる
方向でということですから、その規制改革ができないとするならば、どれだけ時代
の要請或いは公の利益、或いは地方創生に、改革しないことが適うのかということ
は、きちんとご説明いただきたいということです。
石破大臣が、「規制改革ができないという挙証責任は各省にある」と明確に言っていることになります。
石破さん、言ってることが違いませんか?
え?
と思ったあなた、するどいです。
石破茂は先月6月25日の産経新聞に次のようなコメントを載せていますからね。
(平成29年6月25日付 産経新聞より)
⽯破⽒は⾃らが国家戦略特区担当相だった
平成27年に安倍内閣が閣議決定した4条件
に基づき、⽂科省などが客観的な判断をすべ
きだとの考えを⽰した。「⾸相と親しかろう
が、親しくなかろうが、4つが証明されればやればいい。されなければやってはいけな
い」と語った。
つまり、規制改革をする側(反対派の文科省が証明するわけがない)が、4条件をクリアしていることを証明しない限り、獣医学部については規制改革をやってはいけない、と石破氏は言ったわけです。
アレレですよね?
閣議決定されるような強大な石破4条件ですから、附則に”挙証責任は規制改革する側にアリ”と書いてあるのでしょうか?
石破大臣記者会見は平成27年1月27日、石破4条件は平成27年6月末ですから、この間5ヶ月あります。
この間に挙証責任について所在の変更もしくは獣医学部に関しての特別条件があれば、石破氏の発言に矛盾はないのですが…
そうでなければ石破氏の発言はかなりの問題を含んでいることになります。
石破4条件を自分で探してみた
よーし、面倒だけれど石破4条件を調べてみよう、と思っちゃいました。
マスコミがあれだけ大騒ぎしている石破4条件です、きっと政府のホームページにPDFで置いてあるはずです。
・・・・探してみましたがなかなか見つかりません。
それならと、他人(ひと)のブログを漁ってみて、やっとリンクを見つけました。
「日本再興戦略」改訂 2015っていうんですね、正式名称が。
なんと、PDFは194ページもあります。
さすが石破4条件ですね。
把握しきれるかな?とPDFを開いてみると、どこにも獣医学部という文字が出てきません。
やっと出てきたのが121ページ、しかもわずか6行です。
(石破4条件 全文)
獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討
現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
これが石破4条件の全てです。
なんじゃ、こりゃあ、っていうのが正直な感想。
194ページの中のたった6行、割合からしてPDF全体の1200分の1の分量です。
これではっきりしました。
挙証責任は、やはり文科省側にありました。
4条件を全て証明しないと規制改革できないということじゃなくて、4条件の一つでも文科省が証明できれば規制改革を見送る方向に舵を切る、といったものだったのです。
そして、文科省は期限までに何も証明できなかったワケですから、規制改革が進むのは当然です。
そして、官僚OBが前川のことをバカだのクズだの、恥だのという理由がよく分かりました。
石破茂のコメントは安倍首相を背中から撃つための嘘
ボクが無知というなら誤りますが、まず間違いなく石破茂は悪意の塊で石破4条件を作り、挙証責任を安倍政権に押しつけようとしています。
石破は産経新聞で、または前川の登場時に次のようにコメントすべきでした。
「私が担当大臣だったときに作った石破4条件ですが、できないという挙証責任は文科省にありました。それが証明できないのであれば規制に穴を開けるのは当然のことです」
まあ、同じ自民党ですし今ほど注目されずにマスコミに黙殺されたかもしれませんが、仲間を後ろから撃つよりは大分ましです。
だからお前は自民党所属の国会議員から信頼されないんだよ!
石破4条件の悪意もホントっぽい
獣医師会からの要請で、「練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした」とされる石破4条件ですが、苦労の跡が会議報告書も残っている。
なお,昨日,藏内会長とともに石破 茂地方創生大臣
と2 時間にわたり意見交換をする機会を得た.その際,
大臣から今回の成長戦略における大学,学部の新設の条
件については,大変苦慮したが,練りに練って誰がどの
ような形でも現実的に参入は困難という文言にした旨お
聞きした.
悪意を持って安倍政権を陥れるために、もしくは獣医師会からの100万円の寄付のために石破4条件を考えたんだろうと、思ってしまうよね。
どう言い訳しても、獣医師会からの依頼があり、獣医学部新設を認めないために努力すると約束したまでは、まず間違いないだろう。
いやあ、悪い奴だね、石破茂って。
文科省と前川は許してやろうかね。
だって本当に知らなかったんだもんね、挙証責任がどっちかって。
いやあ、馬鹿な官僚ばかりだね、文科省って。
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