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このページは2017年8月19日発売の週刊ポスト 9/1号を読んで、面白かった記事にコメントしています。
週刊ポスト 9月1日号(0901)
高校球界最新事情/甲子園のマウンドにはゼニが埋まっている
高校野球と切っても切れないお金との関係の記事である。
あれだけのイベントであるので、動いている金額も当然大きくなる。
そしてそれをあてにする人、企業、赤字でも甲子園に送り込みたい学校など、様々である。
学校や親の負担
まず、甲子園に出場することは学校経営者にとって大きなビジネスチャンスになる。
定員割れだった九州の大学では、甲子園出場の翌年、入学希望者が4倍に跳ね上がったという実例もある。
学校側にメリットがあるだけに、12年に「野球特待生」を制限する規制が行われたが、既に形骸化しており、レギュラーの大半が県外出身者という強豪校も多い。
逆に「甲子園出場」でかかってしまう出費も大きく、近畿圏以外の学校が甲子園に出場すると数千万円の出費は当たり前だという。
それだけに生徒の親やOBからの寄付集めは重要で、歴史があり政財界にOBの多い学校が有利で、いくら強くても新設校の金集めは厳しいらしい。
選手の親の負担は寄付金以上に大変で、部費は月額1万円程度だが、練習試合や合宿費はその都度加算され、強豪校なら年間60~100万円の出費はザラだという。
親からしてみれば、なかなかに大変である。
高野連の収益
一方、”高校野球というイベント”を実施している高野連の収支はどうであろうか。
昨年の大会収支によれば入場料収入が約4億5千万円で経費などの支出は約3億6千万円。
1億円弱の余剰金が出た計算になる。
まあ、赤字になっては今後の継続に影響するので四分の一程度の余剰金は適当な額だと思う。
逆に、あれだけの巨大イベントなんだからもっと利益を出せる気もするが、高校野球で大切な大義と清潔さを重視しているのだろう。
どちらにしても、何十年も続けられているそのイベント実行力と統制力は素直にスゴイなと思う。
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