週プレ9/10号 小泉進次郎は6年後も総裁選に出馬できない!
今のままでは小泉進次郎が総理総裁になれない理由とは?
元農林水産大臣秘書官である池田和隆氏のコラムからです。
元官僚、元議員など、いろんな人が週刊誌に連載を持っていますが、それぞれの視線が一般の人とは違って大変にタメになります。
逆に元官僚の肩書を持ちながら一般目線で物事を語られるとガッカリしたりもしますが、この池田氏のコラムはそういう意味でのハズレはありません。
今号のコラムは「進次郎氏はいつか総理になると国民から思われていますが、現実はそんなに甘くありません」で本題スタートです。
(週プレから引用)
池田「順に説明しましょう。まず、今回の総裁選で進次郎氏は誰を支持するのか、態度を明らかにしていません。メディアは、近い将来の総理総裁候補の呼び声も高い進次郎氏としては今は慎重にならざるをえない時期だ、などと解説していますが、これは政治をまったく知らない人の分析と言えます。今回の総裁選は、進次郎氏が近い将来に総理総裁になれるかどうか、ひとつのターニングポイントになると私はみています。そして現時点までの進次郎氏の動向を見ると、次の総裁選はおろか、次の次の総裁選も勝敗の前に出馬もできるか怪しい状況だと言わざるをえないのです」
ボクも、この分析の週刊誌を読んでその気になっていたのですが、どうも池田氏によるとそうではないようです。
ちなみに以前ボクが読んだ記事では次のような論調でした。
「小泉進次郎が次回の総裁選に出馬するには、党の重要役職か政府の閣僚クラスの経験が必須である。
しかし彼にはまだそういった経験がなく、ここで石破茂を応援してしまうと安倍晋三に干されてしまい
今後3年間、そういったポストに全く就けないことも考えられる。
なので、安倍氏を応援し、(重要ポストをもらい)次の総裁選出馬の権利を得るか、心情的に近い石破氏を応援するのか迷いどころである」
ところが池田氏は、3年後どころか、6年後の出馬も危ういというのだ。
え、出馬もできないとはどういうこと?
- 進次郎は現在無所属
- 進次郎氏誕生日プレゼントやお中元を突き返すほど付き合いの悪い政治家
- 進次郎の党内人気は選挙応援に関してのみ
- 進次郎は選挙以外で人の応援をしない
- 議員にとって本当に必要なのは、普段の政治活動を教えてくれる先輩議員のいる派閥
- 総裁選は、派閥に属する人数で勝敗が決する
箇条書きにまとめるとこんな感じになる。
では例えば2024年の総裁選に進次郎が立候補しようとしたらどうすればいいのか?
池田氏は次のように言っている。
- すぐに派閥に入るべき
- 今回の総裁選で汗をかいて党内人望を得る(安倍氏、石破氏の応援を必至にする)
6年なんて先の話に随分急いでいるようだけど、途中入社の派閥新入社員が6年で派閥代表まで出世するのは想像以上に大変な作業ということらしい。
選挙応援の空中戦は、個人の人気でなんともなるが、根回しや人間関係の地上戦は進次郎はまだまだ全然認められていないと。
そして自分の利益や信念だけでなく、他人のために汗をかいて見せろ、と。
随分と手厳しいが、これが現実なのかもしれない。
そういうボクも、何もやってないのに偉そうなことを言うよな、と何度も進次郎には思っている。
同じ党内にいる議員であればなおさらだろう。