週刊エコノミスト 8/28号 自民党総裁選
経済・外交を「人質」にとる安倍政権
この記事というかコラム「東奔西走」は毎日新聞論説委員の平田崇浩氏が書いてる。
毎日新聞で偉くなっている思想なので安倍さんをほめるわけがないのであるが、隅々まで読んでみても安倍さんを持ち上げているか、石破茂を下げているようにしか読めない。
不思議なものである。
(週刊エコノミストから引用)
自民党内におりのようにたまった「心苦しさ」の原因は、人事権と選挙の公認権をかさにきた強圧的な政権運営だけではない。
日本の経済と外交を「人質」に取られていることによって、首相を代えたくても代えられないという諦めにも似た雰囲気も漂う。
ほほう、どういう人質を安倍晋三がとっているのか、続きを読んでみる。
どうやら経済の人質とは次の部分のようである。
安倍政権が交代する見通しとなった瞬間から、株式や債券市場が不安定になる恐れがある。
あれ、安倍さんを持ち上げてる? それとも石破茂を落としてる?
まあ前提として、今まで安倍さんが行ってきた金融緩和の先行きが分からなくなり「不安定になる恐れ」があるとは理屈をつけているが、どう読んでも石破氏をほめているとは思えない。
で、外交の人質とはなんだろうか?
読みすすめると、この部分かなというところが出てくる。
「トランプ(米人統領)を制御できるのは安倍さんしかいない」3選支持の陣営からよく聞く言葉だ。
確かに安倍首相はトランプ氏と頻繁に会談や電話協議を行い、他国の首脳からも一目置かれている。
だからと言って「トランプ一辺倒」でいいのか。北朝鮮に対する圧力路線で足並みをそろえてきたが、米朝首脳会談後の国際環境の急変に対応できているとは言い難い。
つまり、トランプ大統領や他国の首相から安倍首相が一目置かれているのは事実だが、先行きが分からないので、もう一度その辺から考えなおして総裁戦にのぞもう、と言っているのである。
今うまくいっている安倍外交を壊してでも、未知数の石破茂の道もあるのではないか?とオススメしているわけである。
しかし反安倍の平田氏には申し訳ないが、ボクたちは民主党政権を見てきているのである。
力の無い理想論がどれだけのスピードで日本をダメに出来るかを見てきている。
力と人間的信頼のない石破茂に、この先の日本を預けるほど自民党議員と自民党員はバカではないと思うよ。
それが何よりの証拠には、コラムを執筆している平田氏自身が石破茂を推せていない。
平田氏のコラムは次のように言っているとしか思えないのだ。
「総裁選は安倍晋三よりは力が弱く扱いやすい石破茂でいいんじゃない?でも経済も外交も、首相が交代したら全く先が見えないけどね。それはそれでそうなったら考えればことだよ」と。
平田氏は安倍晋三にとっての最高の応援団であるようだ。